プロ無職から「アメリカの最新ライフ&ワークスタイル」を学んできた
https://jp.pinterest.com/pin/496381190157089263/
Airbnbの魅力について発信するブログ「エアログ」を運営する、プロ無職るってぃさんのクラウドファンディング「アメリカの起業家・フリーランサーに取材し、最先端の生き方・働き方を勉強したい!」を支援したのが、かれこれ2ヶ月ほど前でしょうか。
クラウドファンディングとは、「何かサービスや商品を作りたいけどお金がない」「イベントを開催したいけど、開催するためのお金がない」といった時に、インターネットを通じて不特定多数から、資金を集めることができるサービスのことです。
そして、支援を受けた側は「リターン」呼ばれるお金とは別の形でお返しをします。
目標金額の30万円に対し、支援金額は54万円超え。
80人にも及ぶパトロン(支援者)によって、プロジェクトはサクセスしました。
そしてついに先日、アメリカで最先端の働き方や暮らしを3週間取材し、帰国。
リターンとして選んだ、るってぃさん主催の報告会ミートアップに参加してきました!
とーっても面白い内容だったので、シェアしたいと思います!
目次
プロ無職「るってぃさん」ってどんな人?
(写真左:るってぃさん)
新卒で入社した会社を10ヶ月で退社し、フリーランスとして独立。Airbnbの運営ノウハウや楽しみ方をブログ『エアログ』で紹介しています。
そして、代々木のとある潰れかけのパン屋さんをAirbnbを利用して再生させたことをきっかけに、Airbnb創業者ジョー・ゲビアと対面したこともあるすごい人。
Airbnb創業者が自分が管理するAirbnbの物件に訪ねに来るって、やばいですよね。やばい!
でも、るってぃさんは同じ土俵で仕事ができていないことを悔しく思ったそう。
そこで、「シリコンバレーの起業家や最先端で生きる人とカルチャーを見て勉強したい!そしていつかは自分も世界で戦える人間になりたい」という想いからクラウドファンディングを決意したというわけです。
サンフランシスコのライフスタイル
サンフランシスコに住む友達のRyanと飲んでる時に彼が一言。「今住んでるところ出なければいけないみたい。そんなに心配してないよ。しばらくはAirbnbか何人かの彼女の家にでも住んでChillするから。」
この発言はまさに現代の生活を表している。楽観的、所有しない、一つの場所に縛られない、はサンフランシスコを中心に若者達に広がり始めているライフスタイルである。
「しばらくはAirbnbか彼女の家で」
http://blog.btrax.com/jp/2016/05/28/ryan/
こちらは、サンフランシスコを本社にグローバル規模でイノベーションをデザインするコンサルティング会社「btrax (ビートラックス)」 が配信するとある記事の一部。
この記事を読んで、「これって本当?」を確かめることにしたという、るってぃさん。
その他
・なんでシリコンバレーに有名企業や投資家が集まるのか?
・サンフランシスコでは、どんなアプリやサービスが流行っているのか?
・最先端の働き方、生き方は?
という自らの問いの答えを探しにいざアメリカへ!
「GIVE&GIVE」がベース
サンフランシスコでは、「B-Bridge」「PLUGANDPLAY」「Airbnb」「wework」「Google」「メルカリ」など、多数の企業を訪問し、働き方を調査。
そこで、気がついたという日本との違いの中で、私が特に面白いと思ったのは、「GIVE&GIVE」のマインド。
どういうことかというと、企業が社員に対して全力で「GIVE」の精神なんです。
Prácticas para Chile in San Francisco | Chile California Council
こちらはGoogleのオフィス写真。
移動は自転車!というほど広大な敷地面積のオフィスは、まるでテーマパーク。
無料の社員食堂に、眺望抜群のフリースペースなどなど、超快適な環境です。
これらの充実した職場環境や福利厚生などを会社は社員に対して、ひたすらGIVEしているとのこと。
GIVEは「TAKE」の前提という企業多い中で、ここまでGIVEしてくれる日本企業は少ないのでは?
「信用」の積み重ねともいえるクラウドファンディング成功のために、ひたすら「GIVE&GIVE」をしたという、るってぃさんならではの気づきです。
最先端のサービスと「オープンイノベーション」
https://anywher.net/2015/09/we-work/
「Airbnb(ホームシェアリング)」「Uber(自動車配車サービス)」「ZIP CAR (カーシェアリング)」「Meal Pal(定額ランチサービス)」「Venmo(送金サービス)」などの最新サービスが浸透しているそう。
先日Uberを利用し、その便利さに感激しましたが、格安の月額費用を払えば、ランチのコアタイムを避けた時間に食事を取ることができ、店側のランチタイムの混雑緩和にもつながる「Meal Pal」など、「あったらいいな」がどんどん実現されているのだと感じました。
中でも注目は、ワークスペースシェアリング「wework」。
ニューヨークを拠点に、世界各地の起業家にオフィススペースをレンタルしているスタートアップ企業です。
・メンバーは、世界中のweworkの利用が可能
・スポンサー企業と登録者のマッチング
・独自SNSサイトで情報交換、求人募集、ミートアップ
といった魅力的な機能があります。
weworkで起こっているのは、「オープンイノベーション」。
オープンイノベーションとは、自社だけでなく他社や大学、地方自治体、社会起業家などが持つ技術やアイデア、サービスなどを組み合わせ、革新的なビジネスモデルや革新的な研究成果、製品開発、サービス開発につなげるイノベーションの方法論。
自社に留まらず、様々なコラボレーションを通じて「世界をもっと面白くする」「もっと快適な世の中を作る」といった共通の目的に向かって、それぞれのスキルを惜しみなく共有し、協力してイノベーションを起こします。
開発が進み、0から1を生み出すのではなく、既存のもの同士の足し算や、アイディアの掛け合わせで、新しいモノやコトが生まれるようになりました。
従来のクローズドなオフィス環境ではなく、オープンな環境でなければ新しいサービスは生まれなくなっています。
日本では報道されない超大規模イベント「Airbnb Open」
年に1度開催されるAirbnbホストの祭典「Airbnb Open」は、ロサンゼルスのダウンタウンを完全ジャック。
最新テクノロジー、フリーフード、豪華アーティストによるライブと超豪華。(詳しくはこちらの記事に書かれています。「【レポート】Airbnb Openは世界と繋がれる最高のイベントすぎた | エアログ」
)
けれど、こんなにも大規模なイベントなのに、日本のメディアでは全くといいほど報道されていないんです。
なぜか?
それは、Airbnbの方法によっては、日本の旅館業法に抵触する可能性が有り、民泊が合法的に認められている特定地域があるとはいえ(条件はめちゃくちゃ厳しい)、グレーというのが実情だからです。
こういった背景で、Airbnbすごい!やってみたいと思わせるような報道はなされず、民泊のゴミ問題や騒音問題ばかりが取り上げられるというわけです。
世界的にインパクトのあるイベントなのに、知らずにいては世界のトレンドから取り残されてしまいます。
イベントでは、更に「体験」の販売という新サービスまでローンチされました(こちらも日本ではガイドの資格問題があるので、またまたグレーなサービス…)。
で、私は「Airbnb Open」について、このイベントの前に知っていたのですが、どこから情報を収集したかというと、るってぃさんのブログ、バイリンガールちかさんのYouTube、ウェブマガジン(どのサイトかは覚えていないけれど…)の3つです。
ここで考えたことは2つ。
1. 自分でアンテナを張らないと、得られない情報がある
毎日大量の情報を提供してくれるマスメディアの内容には偏りがあります。
また、一見平等に配られているかのように見える情報ですが、どんな生活水準で、誰と、どこに住み、働いているのかで、得られる情報は全く異なります。
2. 情報純度は、どんどん劣化していく
るってぃさんは、現地に直接行っているので一次情報。
私はるってぃさんから、直接話を聞いているので、二次情報。
読者の皆さんは、私から伝え聞いているので、三次情報となります。
言うまでもないですが、一次〜三次と人を介すにつれ、情報は切り取られ、形が変わり、純度も鮮度も下がっていきます。
一次情報にいかに多く触れ、質の高い二次情報をインプットするかで、思考も行動も変わってくるはずです。
“ALWAYS Do What You Love”
最後に、るってぃさんも印象に残ったという言葉を。
それは、we workに置かれているというマグカップにプリントされている”ALWAYS Do What You Love”という一文。
HateでもLikeなく、“Love”
CompanyでもParentsでもPartnerでもなく、“You”
誰かにやらされている、好きでもないことを「仕事」にするのはもったいない。
世界では、少なくともアメリカのサンフランシスコのweworkには、そんな時間の無駄遣いをしている人は誰もいません。
動詞にも、主語にもこだわって、働く時間も「自分が大好きなことをする」。
最後に…
今回の講演会の登壇者るってぃさん(エアログ | AirbnbをHACKする!エアビー専門メディア)、同じくブロガーのしみさん(はなうた横丁)を始めとする10人ほどのメンバーで、代々木のワンルームをシアタールームにして、自由に映画を観たり、作業をしたり、イベントをできる場所にします!
空き家問題が話題に上って久しいですが、こんな風にシェアリング セカンドハウス的な使い方ができたら超面白い。
ということで、早速今月からみんなで遊びながら、新しいライフスタイルを楽しみます!
未来のライフ&ワークスタイルついて考えることが好きな人には、こちらの本もおすすめです!
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