ブログは普通の人が書く時代。尖っている人だけが発信できたのは過去

オピニオン

個人メディア、持っていますか?

ブログを書くハードルは、まだ下がりきっていない

自分も学生ライターの一人ですが、最近ネットで大学生ブロガーをよく目にします。

わたしが初めて「発信」を始めた時、同じように大学生で発信をしている人になかなか出会うことが出来ずにいましたが、今では学生主催のメディアのイベントやブログのコミュニティが活発に行われています。

けれど、わたしの大学内の友だちでブログをやっている人はひとりもいません
中高の友だちでもまずいなそうです。

自分のことを「普通」だと思っている人って、その行為が主流になるまで、ほとんどの場合手を出さないんですよね

例えば、ファッション。

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http://www.tabio.com/jp/event/kids_tights/

トレンドのアイテムとして「カラータイツ」が雑誌に掲載された時を思い返してみてください。

流行になりたての服は、自分のワードローブに取り入れるのに、ハードルが高く感じるもの。
この雑誌を見て、すぐにカラータイツを買う人は少ないです。
おしゃれな誰かが履いているのを街中で見て、気に入った人の中から、購入する人が出てくるという具合です。

これはファッションだけでなく、「発信」にも言えること。

ネットが浸透する前の出版のハードルの高さは言うまでもないですが、体感ではブログのハードルも下がりきっていません。
ブログを書くことが普通になっていない今の現状では、どこかに普通でない経験がある人や、普通だと思われたくない、思われなくてもいいと思っている人が多いように思います。

 

ブロガーは尖っている?

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こちらはブロガーとして著名なはあちゅうさんのプロフィール。

慶應義塾大学法学部政治学科卒。在学中にブログを使って、「クリスマスまでに彼氏をつくる」「世界一周をタダでする」などのプロジェクトを行い、女子大生カリスマブロガーと呼ばれる傍ら、レストラン、手帳、イベントをプロデュースするなど、幅広く活動。
はあちゅう 公式ブログ – プロフィール – Powered by LINE

って、大学時代からめちゃくちゃ尖ってます。

入社後もコピーライターを経験されたり、転職して美容サービス、動画サービスに関わったりと幅広くお仕事をされて、2014年からフリーで活動。

この経歴を聞けば、はあちゅうさんから、大量に面白いコンテンツが生み出されるのも納得です。

わたしからするとファッションだったり、料理だったり、「〜ブロガー」と名乗れるような肩書きがあれば、十分尖っているなと思います。

 

自分を「普通」だと思うならば、その感覚こそ外に出してみるべき

尖っているブロガーさんが多いけれど、普通の人が書く文章にも価値があります。

普通というのはあくまで主観的な考えなので、ここでいう普通の人とは、他人であるわたしの判断基準ではなく、自分自身のことを特別ではなく、普通だと思っている人とします。

実は、普通の人の心に届く文章を書ける人は多くありません。
文字通り、「文章が届く=情報を受け取る」とするならば、影響力のある芸能人やプロブロガー、人気サイトのキュレターなどの発信者は普通の人に文章届けることができるでしょう。
けれど、「心に届く文章=一過性の情報を与えるのではなく、受け手が自分の頭で考え、その後の決断に関わるようなきっかけを与える」というのは難しいもの。

自分のことを普通だと思っている人は、特別だと感じた誰かの意見を自分ごととして感じられません。
自分とは違う世界の話だと思って、全く興味を持たないか、あるいはエンターテイメントとして楽しんだり、感心したりするかのどちらかです。

特別なことをしている特別な人よりも、本当の意味で普通の人に影響力を持つのは、読者と視点が近い普通の発信者の方なのです。

はあちゅうさんは、すごい人でありながら、読者と感覚がズレていなくて、そこにあるギャップも見せたり、見せなかったりとコントロールしちゃうんですけどね。

 

わたしは、ごくごく普通の大学生

予定と言えば女子会に飲み会。サークルの友だちと、流行のお店を巡るのが大好き。

学期期末には単位獲得に追われて、それ以外の時期は勉強の優先順位は最下位。

わたしはそんなどこにでもいそうな、普通の大学生。
ウェブマガジンを立ち上げて、クラウドファンディングをして世界一周をしたり、長期の海外ボランティアにチャレンジしている、すごい大学生に出会うようになり、自分が普通であることにコンプレックスを感じたこともありました。

けれど、早々に開き直って、わたしのウェブマガジンのコンセプトに立ち返りました。

ハイスペックな人がめちゃくちゃハードルの高いことを発信するのではなく、人並みの英語力のいたって普通の大学生の私ならではの視点で「自分の世界がちょっと広がる」「読者のみなさんも思わずアクションをおこしたくなる」ような新しい体験に積極的にチャレンジして、CULTUREALを通じて発信していきたい

普通の女子大生が、アクティブな留学スタイルを提案するウェブマガジンを始めた理由 | CULTUREAL(カルチュリアル)

“すごくない”わたしのまま発信を始めることにしたのです。

 

自分を普通だと思い込まずに発信するべき

「人は誰しも偏っている」これはプロブロガーの宮森はやとさんに教えていただいた言葉です。
自分では普通だと思っている人も、どの角度から切り取っても全部平均です!という人はいません。人間、どこかしら偏っているもの。

だから自分が普通だと思っていることを発信すると、その偏りに気がつくことになります。

先日書いた記事。ブックマーク数は300を超え、多くの方に読んでいただきました。

aitabata.hatenablog.com

否定的な意見を否定したにも関わらず、この記事に対しても結構な数の批判コメントをいただきました(笑)。

でも、この記事を書いた時点では共感コメントしか想定していなかったんですよね。
こう考えている人の方が多いよね?もしくは、この意見にはもちろん賛成だよね?と思って書いていました。

けれど、書いてみたら自分とは異なる意見の人がこんなにもいて、少なくともわたしの意見が普通でなかったことに気がつきました

自分を普通だと思い込まずに発信してみましょう。
普通ではないことに気がつきます。

なにかを成し遂げる前に、自分を普通だと思っている人に届く文章を書きましょう。
なにものでもないあなたにしか伝えられないことがたくさんあります!

普通の枠に収まっていても個性はあるものだから。

3月になれば、卒業が待っています。
もうすぐ女子大生ブロガーを名乗れなくなるわたしは、何ブロガーになるのやら(笑)。

Ai Tabata

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「AI TIME」編集長。まちづくりベンチャー企業で広報・旅行事業立ち上げ→オーストラリア・メルボルンで海外フリーランス。企画/PR/Webマーケティングを...

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