仕事の「つらさ」を語れない社会人は薄っぺらい
自分の仕事に対して、「楽しい!」と言える大人は素敵。
そう思う人は多いのではないでしょうか。
もちろん、わたしもその中の一人で、仕事を楽しむ姿勢は常に大切にしています。
けれどその反面、「楽しい」側面しか語れず、仕事の「つらさ」「大変さ」を語れない人をかっこいいとは思いません。
成長には”痛み”が伴う
常に悩んで落ち込んでますね。でもそれは“成長痛”みたいなもので、落ち込めば落ち込むほど、後で回復したときに強くなると思っています。むしろ悩みとか落ち込みがないと、自分でハンドリングできる範囲の仕事しかしていないんじゃないかって心配になります。
https://www.qjnavi.jp/special/work_environment_human_relations/ha_chu_01/
この言葉は、「なりたい自分になる方法」というインタビュー記事の中で、「理想像に向かう過程で、悩んで落ち込んだりしたことはありますか?」という問いに対する、作家であり、プロブロガーのはあちゅうさんの答えです。
楽しいだけの状態は、この成長痛を感じていないということだと思うんです。
「楽しい」と「楽(ラク)」を混同しているとも言えます。
常にストレッチのある目標設定をしている人は、「楽しい」と感じるよりもむしろ「つらい」と感じる時間が長いかもしれません。
けれど、「痛み」に耐えたあとに、成長があるのです。
同期に対して「つらそうにしているな」と思ったり、自分もしょっちゅう「もうつらい」と思いますが、成長が付随した痛みだとポジティブに捉えるようにしています。
「大変」な仕事をしている人が、「楽しさ」を語れる
わたしが今の会社に勤めたいと思ったきっかけの一つに、社員さんが「仕事は大変だけど、楽しい」と、「大変」な部分もざっくばらんに伝えてくださったということがあります。
就活生に対して、良いところばかりを見せる企業が多い中で、「先週は大変だった」とか、「昨日もこんなことがあって…」と仕事のリアルな部分を教えてくださったことに、信頼が持てました。
「でも、こういう瞬間に楽しいと思うんだよね」「仕事が飽きない」と言っているのを聞いて、純粋にここで働いてみたいと感じました。
わたし自身「仕事楽しそうだよね!」と言われることが多く、それは非常に嬉しいことなのですが、「うん、週の半分くらいはつらいけどね(笑)」と正直に答えるようにしています。
「悩み」は、やりがいに不可欠
学生の頃とは違うことばかりで、慣れない環境にストレスを感じていたときのこと。
尊敬する先輩が、「好き、仲間、悩み、この3つ揃うからこそやりがい=仕事の楽しさがある」とお話されていて、ハッとしました。
仕事で「好き」なことに関わること、会社の「仲間」と何かを一緒に達成することが、やりがいにつながることはイメージしやすいですが、「悩み」がやりがいを感じる大切な要素の一つだとは考えたことはありませんでした。
ベテランの先輩でも、悩みながら良い仕事を追求しているのだと感じた瞬間で、今もとても大切にしている言葉です。
「仕事がつらい」という言葉はネガティブに聞こえますが、真に仕事を楽しんでいる人は、きちんと「つらさ」も味わっているはず。
「つらいけど、楽しい」の感覚はもちろんのこと、「つらいから、楽しい!」と言えるくらいの社会人を目指したいです。
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